内宮鎮座から約500年、丹波の国からお迎えした「豊受大神」をお祀りしているのが、
この外宮です。
天照大御神の御饌を司る食の神様で、衣食住をはじめ、すべての産業の守護神でもあり、
生活密着型の神様であります。
外宮から内宮へはバスで20分足らずです。
五十鈴川に架かる宇治橋を境に、人は俗界から聖界へ踏み入れることになります。
内宮は正式には皇大神宮といい、
皇室の祖、「天照大御神」がお鎮まりになられています。
“お伊勢さん”と呼びいる親しまれている伊勢神宮は内宮と外宮の両正宮を中心に14の別宮、109の摂社、
末社、所管社の総てを合わせた総称。正しくはただ「神宮」。
両宮の間の距離は約6キロ。正式参拝は“両宮まいり”。
正宮の作りにも微妙な相違が見られるので捜してみるのも興味深い。
先ず二拝(最敬礼を二度行う)次に二拍子(手を二度打つ)次に一拝(最敬礼を一度行う)というのが、一般の礼法となっている。
参道にある手水管で参拝の前に手を洗い、口をすすぐのがひとつの禊(みぞぎ)、祓(はらい)である。手水の仕方にも作法があって先ず柄杓に水を汲み左右の手を洗い次に左の掌水を受け、口をすすぐのが正しい。
毎月一日、十一日、二十一日に人馬のお参りが見られます。神前に進むと神宮の拝礼にあわせて人馬は石段の下で頭をさげて拝礼する。
神宮は20年に一度(式拝)に社殿を全部新しく建て替え大神さまにお遷り願います。神宮の社殿はすべて東西に二ツの敷地をもち、遷宮時に空地(古殿地)に同型の社殿を建てます。
五十鈴川は、「御掌濯川」(みもすそがわ)ともいわれていた。倭姫命が御掌のすそのよごれを濯がれたことから名付けられたという伝説もある。土用丑の日と旧暦の八塑(八月一日)には五十鈴川の清水を瓶に入れて持ち帰り家の神棚に奉っておくと厄病除けになるという民間信仰もある。
御正宮の石垣の西南角に立つ巨岩。天明年間の神宮造営の時、籾種まで食べ尽くしてしまう苦労の末、地元の人々が献納した神岩だといわれる。
御正宮から荒祭宮に向かう参道沿いに立つ内宮の所管社の一つ。神宮の神田から収穫した抜穂の御稲が納められる。規模は小さいが御正宮と同じ唯一神明造りの特徴を間近でよく見ることができる。
素戔鳴蘇(すさのおのみこと)が、伊勢に来て食べ物を民家に乞うたときに、蘇民という住人が篤くほどこした。喜んだ素戔鳴蘇は蘇民の家には将来もずっと幸福を与えると約束したという故事に基づいて伊勢では年中かけられています。
太いめんにタマリ醤油の濃いダシ汁をかけたシンプルなうどんです。
神宮と同じ造りの家に住むのは恐れ多いという人々の心がこの妻入の建築様式を生みました。
伊勢の玩具は伊勢神宮参拝のみやげものとして発達してきました。ヨーヨー、けん玉、ダルマぬき、竹鳴ゴマ、カメなどが有名です。